若菊会 羽根の禿

二代目尾上菊之丞主催 若菊会

長唄 羽根の禿

「禿」とは遊女の小間使いをする少女。
正月に廓で羽根をつくなどして遊ぶ
禿の愛らしさを踊りにしたもの。

 

入門して初めて習った踊りが羽根の禿。
5歳になった翌月に初舞台を踏みました。

大きなミスもなく
順調に踊っていたものの
あろうことか最後の最後で
羽子板を落としてしまいました。

しかし、表情も変えず堂々と拾い
再びポーズをきめたところで
無事幕が下りました。

紫さんと先斗町の芸妓さんが
「あんなに小さな瑞季ちゃんが」
「大人でも緊張して頭が真っ白になるのに」
と感動(?)して泣いたそうです。

今でも当時の話になるほど
皆さんの印象に残っている初舞台。

もう2度と踊ることはないでしょうが
可愛い子ども達の禿を拝見するのが
私の楽しみの一つです。

 

 

 

 

 

豆知識
暖簾は、六代目尾上菊五郎丈が
半開きの扇子を使って以来
扇子の紋の暖簾を使用しています。

それまでは出演者の紋や一座の紋を
工夫して使用していたそうです。

菊五郎丈の紋所が全開の扇子ですが
なぜ半開きの扇子かというと
全開はそれ以上開かないので未来性がないので
更に開く余裕もあるという意味とのことです。